08.05.24 早安少女組 2008 Concert Tour in Taiwan

台北南港展覧館

mixiで毎日のように台北旅行のレポを書いてたら肝心のライブレポが後回しになり、ようやく今になって手がけだしたところです。遅くなってごめんなさい。
しかし、こんなに毎日文章を書いたのも初めてじゃないかな?これが終わったらしばらく何も書かない日が続きそうです。しばらく現場の予定もありませんし。
さてコンサート当日、現地の天候はやや不安定で予報は雨。実際も昼過ぎから強く降った地域もあったようですが、自分は運良くそれを避け、開場時間の17:30より少し前に現地に到着しました。
会場の南港展覧館は台北市東部・基隆河沿いの南港区に位置し、その昔は商工業で栄えた地域だったようです。自分は台鉄*1の南港駅から歩いて会場まで行きましたが*2、メインストリートとなっている南港路沿いの街並みは古めかしく、小さな町工場などが多く見受けられました。現在ではやや寂れ、また、観光等でもお目にかかることの少ない地区ですが、当会場をはじめ次々と新しい施設や交通網が整備されてきている地域なので、今後は新たな産業発展の基点として名前を耳にする機会も増えていくかもしれません。
前置きが長くなりましたが、現地に着くと最近はあまり見かけなくなった長蛇のグッズ列。右上の写真に一文字に横断しているカラフルな列がそうです。
残念ながらグッズは必要数が準備されていなかったようで、軒並みSOLDOUTだったとか。我々日本ヲタはともかく、せめて現地の人たちには十分に行き渡るだけの数を用意しておいて欲しかったなぁと思います。
そんな現地の人たちですが、以前の訪台のときから言われていたとおり、若い女性が多かったですね。モーニング娘。に憧れる同世代の女の子たちが、ボーイフレンドを伴って見に来てる・・・といった感じのカップルを結構見かけました。また、台湾ではファンサイト単位の活動が主流のようで、みんなでお揃いの手作りTシャツを着ている団体もかなり目にしました。日本で言うところのNaMa'sみたいな感じですかね。
水色Tシャツに日本語で「おつかれいな」と書かれたおつかれいな軍団と、オレンジ色のTシャツの表に「Pretty Positive Perfect」、背中にはカタカナで「ポケポケプー」と書かれたPPP軍団が2大巨頭。
以前、GAKI・KAMEラジオの中で、
ノノ*^ー^)<PPPはPretty、Positive・・・えーと、Peacefulの略ですよ?

c ・e・) <まーたテキトーなこと言って・・・

なんてやり取りがありましたが、PeacefulよりはPerfectの方が断然いいよね。
さて、開場時間を過ぎた頃にゆるりと会場の中へ。エスカレーターで上まで昇り、広々としたロビーを少し歩くと、係員が立った入り口が見えてきます。そして両脇には大きなスタンド花。日本と違うのは贈り主が業界人やスポンサーではなく、あくまでファンであるということ。

そして入場しようとすると、これは日台共通で手荷物チェック。すると自分の前にいた人が飲み物のペットボトルで注意を受け、中に持ち込まないよう言われていました。


飲み物持込禁止!?


しかしどうやら水はOKで、それ以外がNGとのこと。えーと目の前の自販機は、水以外の飲み物ばかり売ってるんですが。自分はスポーツドリンクと水の両方のペットボトルを持っていたので、スポーツドリンクを一気飲みしてから入場。両方持ってきといてホントによかった。
会場内は予想通りフラット。ステージはいつもより高めに設置してあるものの、横幅はそんなに変わらないので、Aブロック以外の人はかなり見づらかったのではないかと思います。
さて客席の方ですが、日本のFC枠は全て9列〜12列あたりに収まっていたようです。初めてコンサートを見る現地の人たちを前に配置し、しかし必死に海を渡ってきた日本人にも見やすい10列前後の席を渡すという、ある意味WIN-WINな采配。また、これは後で気づきましたが、現地の人たちはあまり動かないので自分のいた日本人最前の9列ってちょっとジャンプすると頭ひとつ抜け出せるんですよね。立ち最前ならぬジャンプ最前(笑)
自分はあまり跳ばない方ですが(踊ってるから)、今回は高まったのもあって結構跳んじゃいました。なんか会場の構造上あまり跳んでくれるなというようなアナウンスもありやなしや・・・
またステージ両脇には、後ろからでもよく見えるようにとモニターが設置されていました。開演までの間、モーニングのこれまでの歴史やジュンジュン、リンリン加入経緯などの映像が流されています。そこには当然、つんく♂も登場。現地の方にもよーく分かるように字幕が入るわけですが・・・


淳君♂


淳君♂萌え。


さて会場が暗転し、定刻を少し過ぎたあたりでいよいよスタート。1曲目はもちろんリゾナントブルー*3。ここで会場内は一斉に青いサイリウムの海に。

これは現地のファンが中心となって立ち上げた企画によるもの。
http://www.helloproject.tw/event/ja.html

自分は出国時に手荷物を預けない主義なので日本からサイリウムを持ち込むことは出来ませんでしたが*4、偶然にもホテルの近くでダイソーを見つけたので、現地でサイリウム仕入れることができました。ちなみにあちらのダイソーですが、売っているものは日本とほとんど一緒。というか全ての商品が日本語表記。全品39元とのことなので約140円。ちょっと高めですか。
閑話休題。台湾のサイリウムは日本のものに比べて細くて長いので、これが結構キレイで目立ちます。
セットリストは日本と同じシングル大全集。初めてコンサートを見る人のためのセットリストと考えるとやっぱりこれは最高ですね。
途中で入るソロコーナーですが、ここでも台湾サイリウムは大活躍。高橋(黄色)→道重(ピンク)→亀井(オレンジ)→田中(水色)→新垣(黄緑)と次々と色が変わっていきます。これはさきほどのサイトにも書かれてなかったので完全に不意打ちでした。でも会場中がソロカラーに染まってとてもキレイ。間違いなくメンバーの心にも深く刻まれたシーンだったんじゃないのかな。
会場の声援ですが、黄色い声がスゴイのはもちろんのこと、メンバー別に見てみると、例のファンサイ軍団を抱える絵里・れいなにはさすがに大きな声が上がりますが、これを遥かに上回る会場中の声援を受けていたのが高橋愛でした。
台湾ではいつ頃からモーニング娘。が受け入れられているのか存じ上げませんが、おそらく台湾のほとんどのファンにとって、


モーニング娘。高橋愛


という図式が出来上がってるんじゃないのでしょうか。日本で言えばなっち的なイメージで。これはなんだか自分にとってもすごく嬉しいことでした。
さて日本と台湾の公演内容の一番大きな違い・・・それはなんといってもMCです。各メンバーのあいさつが中国語なのはもちろんのこと、愛ちゃんがメインとなって振り返る思い出の曲のコーナーはリンリン主導で台湾でやってみたいことは?というトークに替わり、6期トリオのズッコケコーナー「今日は何の日?」は、登場は同じく6期トリオながら、つたない中国語で観客に一生懸命アンケートをとるトークコーナーへと変貌をとげていました。
特にこの6期コーナーは、1人ひとつずつ質問をして拍手の一番大きかった人が勝ちみたいな感じなんですが、あまり予備知識のない現地ファンゆえの不可思議な結果が続出することとなりました。

・3人のうち一番運動ができそうなのは?→さゆ


・3人のうち一番勉強ができそうなのは?→れいな


・3人のうち一番料理ができそうなのは?→絵里

結局、それぞれ質問した人が一番になるというただの人気投票みたいなことになってしまいましたが、おそらくは3人のしゃべった中国語があまりにイントネーションやら発音やらを無視した棒読みだったため、あまりうまく伝わってなかったのでは?というのも影響しているように思います。ひどい時は中国語よりその後の日本語の方に反応してましたからね(笑)
一方、新垣・亀井・ジュンジュン・リンリンの2ヶ国語同時通訳コーナーの方はいつもどおり。ただ、ラストの絵里のボケオチが全くなかったため、日本人ヲタからは「えー!!」の嵐が。ここがどうなるのかって結構楽しみだったもんねぇ・・・
さて、そんなこんなで本編も終わりアンコールはピンクのサイリウムで。ここのコールは日本人が先導します。アンコール衣装もいつもどおりローマ字ネーム入りのピンク・青衣装で、愛あら→ラブマ。
愛あらといえば、ラストの大サビで里沙ちゃんが、
||c| ・e・)|<○○のみなさんご一緒に〜
というのをやってくれますが、今回はここも中国語バージョン。韓国語で頑張っている里沙ちゃんですが、岡女期末テストのときも英語は得意と言っていたように、外国語を覚えるのは結構向いているんでしょうね。正直、それよりもうちょっと日本のことも覚えてほしいトコロですが・・・(涙)
アンコール終了後も繰り返しアンコールを続ける客席。するとステージにも再び明るくなって、ダブルアンコールで全員登場!もう一度改めて中国語でお礼を述べ、歴史の1ページ目を飾る台湾公演が終了しました。
すると今度は、客席でいつものコールの始まりです。


おつかれいな!」
 ↓
おやさゆみん!」
 ↓
「おやくすみん!」
 ↓
「おやすみっつぃ!」
 ↓
「娘。最高!!」


軍団まで存在する「おつかれいな」はともかく、他は何言ってるんだろ?的な感じでしたが、最後の「娘。最高」はある程度分かってもらえた・・・のかな?
最後の最後は「台湾最高!!」コールで幕締め。これには現地のファンも大喜び。その後は万歳三唱をする人、周りの人たちと握手をする人・・・人種も国籍も関係なく「モーニング娘。が大好き!」という想いで会場中がひとつになった記念の瞬間でした。


今回のコンサートはまずなんと言っても、ステージ上の9人の気合いが全然違いました。もちろんみんな日本でも頑張っているわけですが、そこは100%が120%にも130%にもなるモチベーションが存在するので、ある意味当然のことだと思います。
里沙ちゃんからも、もの凄い気合いやオーラが感じられました。もうその表情を見るだけでこっちはメロメロですよ。普段は素敵なパフォーマーとして応援している里沙ちゃんですが、このときばかりは1人の女性を愛するような感覚で応援させてもらいました。いわば、120分余りに及ぶ異国の恋愛物語です。
そのおかげで、帰国してからもまだちょっとその熱気が醒めません・・・最近にしてはホント珍しく、今になってもまだ後を引いてる状態です。今週いっぱいくらいは幸せな余韻に浸っていようかなぁ。


そんな訳で、長々と書き連ねてきましたコンサレポですが、この辺でさすがに終了にしたいと思います。ここまでお付き合いくださった皆様、本当にありがとうございました。あとは会場内で撮った写真や向こうで買ってきた新聞の画像などをどうぞ。

終演後の会場内の模様


前方

後方

翌朝購入したスポーツ新聞より。


「段差でコケる道重沙由美*5に手を差し伸べる光井愛佳」、「中国人メンバーの純純・琳琳*6が通訳もつとめる」といった内容から、「コンサート終了後は忠孝東路の永福楼で食事をし、今朝8:50のエバー航空2198便で台湾を立ちました」とまで詳細に書かれています。
ちなみに、れいなは本名では「麗奈」ですが現地表記だと「玲奈」のようですね。

*1:台湾の国鉄

*2:20分くらいかかりました

*3:現地表記だと「憂鬱的共鳴」。なるほど確かに(笑)

*4:国際テロ防止等の観点から、国外への液体物の持ち出しは厳しく制限されています

*5:現地表記

*6:こちらも現地表記